2025.12.15 15 min read
AI Coding Benchmark Replit Manus

Vibe Coding 修正力ベンチマーク:Replit Agent 3 vs Manus 1.5

na2ken
Tech Lead
AI Rosina
Navigator
Vibe Coding 修正力ベンチマーク:Replit Agent 3 vs Manus 1.5

ベンチマーク概要

Rosina: 「まいど!Rosinaやで。今回は、巷で話題の『Replit Agent 3』と『Manus 1.5』、どっちがホンマに使えるんか、ガチンコ対決させたったわ!」

na2ken: 「今回のテーマは『修正力(Modifiability)』です。ゼロからの生成能力はどちらも高いですが、実務で重要なのは『後からどれだけ柔軟に直せるか』ですからね。」

Rosina: 「せやな。一発で完璧なコードなんか書けるわけないし、仕様変更は日常茶飯事やからな。で、どんなテストしたん?」

na2ken: 「以下の3つのレベルで検証しました。」

実験のルール

  1. 3回まで修正指示を出す: 1回で直らなくても、対話で解決できればOK。
  2. 人間はコードを書かない: 全て自然言語(日本語)で指示。
  3. 公平な環境: 同じベースコードからスタート。

比較結果サマリー

項目Replit Agent 3Manus 1.5
Level 1: デザイン・条件分岐✅ 余裕でクリア✅ 余裕でクリア
Level 2: 機能追加 (CSV)⚠️ 苦戦 (3回目で成功)✅ 一発クリア
Level 3: 構造変更 (論理削除)❌ ギブアップ (コード崩壊)✅ 驚異の対応力

評価詳細

Replit Agent 3

  • 得意: UIの微調整、単純なロジック変更。プレビューが爆速。
  • 苦手: データベースのスキーマ変更を伴うような、根本的な構造変更。
  • 総評: 「プロトタイプ作成マシーン」。動くものを速く作るなら最強だが、運用フェーズの改修には不安が残る。

Manus 1.5

  • 得意: 複雑な依存関係の解決、複数ファイルにまたがる変更。
  • 苦手: 特になし(強いて言えば、思考時間が少し長い)。
  • 総評: 「シニアエンジニアの相棒」。文脈を深く理解しており、安心して任せられる。

詳細ログ

Level 1: デザイン・条件分岐

「見た目の色を変える」「特定の条件でボタンを隠す」といった、初歩的な変更指示。 両者ともに難なくクリア。Replitの方がプレビュー反映が速く、サクサク進む印象。

Replit Test 1

Manus Test 1

Level 2: 機能追加 (CSVエクスポート)

「一覧画面にCSVダウンロードボタンを追加して」という、業務アプリあるあるな指示。

  • Replit: 最初はボタンだけ作って中身が空っぽだったり、文字化けしたり。3回目の指示でようやく実用レベルに。
  • Manus: 最初からエンコーディング(BOM付きUTF-8)まで考慮した完璧な実装。

Replit Test 2

Manus Test 2

Level 3: 構造変更 (物理削除から論理削除へ)

「データを完全に消すのではなく、削除フラグを立てて非表示にするように変えて」という、DB設計に関わる難題。

  • Replit: データベースのマイグレーションに失敗し、アプリが起動しなくなる。手動での修正が必要に。
  • Manus: マイグレーションファイルの作成から、関連するクエリの修正まで、全て自動で完遂。これには感動した。

Replit Test 3

Manus Test 3


結論

Rosina: 「結局、どっち使えばええの?」

na2ken: 「用途によりますね。」

  • Replit Agent 3: 新規事業の立ち上げ、ハッカソン、PoC作成など、スピード重視の場面。
  • Manus: 長期的な運用が見込まれるプロダクト、既存システムの改修、品質重視の場面。

Rosina: 「なるほどな。適材適所ってことか。ウチのサイトもManusで作っといてよかったな!」


編集後記

先週、フィンテック養成勉強会と湯川塾で、バイブコーディングについて解説をする機会をいただきました。

双方とも 参加者の約30〜40%の方が「バイブコーディングを聞いたことがある」あるいは「知っている・やったことがある」とお答でした。

このことが、今回、「テックトレンド情報」から「バイブコーディング」にテーマを絞ろうという決意を後押ししました。PDFから脱皮して専門のメディアにしたかったので、ドメイン名を考えた結果、かの「SpaceX」にあやかって「VibeCodingX」と名付けました。

この名前で、「バイブコーディング」の可能性がもっと世間に広まって欲しいと願っています。

【注釈】「湯川塾」・・・ITジャーナリストである湯川鶴章(ゆかわ つるあき)氏が主宰する少人数制の勉強会です。